今回はウェーバーキャブレター用のトップマウントリンケージキットの取付作業を紹介させていただきます。

こちらはウェーバー純正のキットですから、品質・信頼性の面でも安心です。

もともと取付けられていたMAGADO製のトップマウントキットです。長期間の仕様によって可動部に打ち込まれているメタルが摩耗してしまい、ガタが発生していました。アクセルペダルのガタはドライバーにとって非常に不快に感じる部分。ジネッタのような車両ならなおさらでしょう。今回はトップマウントキット自体を新品に交換させていただきました。

もともとスペースに余裕のないジネッタですが、キット標準の配索のまま取り付けを行うと、ケーブルのアウターエンドがボンネットに干渉してしまいます。

低い位置へのワイヤーの取り回しを行うために、マウントキットの一部を加工してアウターエンドの取り付け位置を変更することで、無理なくスッキリと取り付けることが出来ました。
Witham Carsでは長年Ginettaを取り扱って来たノウハウの蓄積があり、Ginettaならではの癖や勘所なども全て把握しております。弊社でご購入いただいた車両は、Ginetta本来の走りを楽しんでいただけるようにご購入後もしっかりサポートいたしますので、Ginettaをお探しの方はご相談下さい。
EXIGE CUP 380 バックカメラ/ナビ取り付け
EXIGE CUP 380へバックモニターカメラとナビの取り付けをご依頼頂きました。LOTSUの中でもEXIGE系は後方視界が良くないため、バックカメラは人気のメニューです。

カメラ本体マフラーからの熱を避けながら、出来るだけ中心に近づくように取り付けてみました。カメラ自体は大変コンパクトなため、ほとんど目立ちません。
さてバックカメラの取り付け作業の肝はここから。美しく仕上げるためには、リアのインナーフェンダーを外し、室内のパネル類を外し、丁寧に配線を這わせて行く必要があり、取り回しが簡単ではないのです。

取り付けるナビはポータブルなのですが、電源・バックカメラ・外部GPS/VICSアンテナが本体に接続されるため、それらの配線も処理してオーディオ部分から取り出しました。
ナビの本体は付属のマウントを使用すればお手軽に取り付けも出来ますが、せっかくのシンプルなコックピットの雰囲気を壊さず、使いやすさにもこだわりたいところ。そのため、ウィザムカーズではアルミ材を使って写真のような専用ステーを製作し取り付けています。
あとはナビステーをブラックでペイントし、ナビを固定すれば完成となります。

余談ですが、ELISE/EXIGE系のフレームが一部変更になったようです。EXIGE CUP 380のシートを外してみると固定部分の形状が変わっていました。そしてシートレールの形状も太くなり、ガタがほぼなくなっています。詳しくは後日ご紹介いたします。

ポジションを適正化させるエリーゼ用フットレスト
ウィザムカーズオリジナルのフットレストのご注文をいただきましたので、ブログでもあらためてご紹介です。
フットレストは減速時や旋回中に体を安定させるためにはとても重要なパーツなのですが、ノーマルのフットレストが遠く感じている方も多いと思います。
そこでウィザムカーズで製作したのが、ポジションを適正化する「アドオンフットレスト」です。

弊社で設計した図面を元にレーザーでカットし、曲げ加工を行ったものが上の写真です。両端に写っているのはバックプレートになります。

レーザーでは不可能な位置の穴加工や、バリ取り・面取りを行っていきます。
切りっぱなしでバリが残っていたり、材料のエッジが立った状態ではふいに肌をこすったときに怪我をしかねませんし、大切なドライビングシューズにもダメージを与えてしまいますので。丁寧に面取りしておくと、パーツを手に取ったときにも気持ちが良いものです。

そしてメインプレートとバックプレートを組み合わせます。画像では見えませんが、リベットで仮組みしたあと溶接して組み立てています。ハードなサーキットユースも考慮して設計していますから、非常に軽量でありながらしっかりと踏ん張ることが可能です。
これでノーマルと比較して55mm手前に来るようになり、左足のポジションが実にしっくりきます。これを装着すればTC2000の最終コーナーの踏ん張りで、コンマ何秒か縮められることでしょう。
CATERHAM SEVEN 1600GTS ウォーターポンプ交換
今回はSEVEN 1600GTSのウォーターポンプ交換を紹介させていただきます。

こちらの車両は前回の点検の際にウォーターポンプのシャフトにガタが見つかりまた、少しにじみもあったため、大事になる前に交換をさせていただきました。

写真の中央、4本のボルトで取り付けられているプーリーの裏にウォーターポンプがあります。
この頃のスーパーセブンはフレームの形状が存在し、容易にアクセスできるタイプもあれば、少し手間がかかるタイプもあります。

ウォーターポンプを取り外しました。エンジンブロックはロータスツインカムも、BDRも皆ほぼ共通ですので、見慣れたシリンダーライナーが見えてきます。

取り外したパーツです。新品はプーリー取付面の形状が少し変更されていますね。真上に向いたネジ穴にはヒーターホースのアダプターが接続されるのですが、古くなってくるとネジがかじってしまい移植できないこともあります。今回は幸いきれい取り外しが出来ましたので、ウェットブラスト加工を施した上で移植しました。

新品になりました。ウォーターポンプはベルトのテンション・エンジンの熱などの過酷な環境にさらされながら常に回転しているパーツです。壊れてしまうとクーラントが回せなくなるだけでなく、ベルトやエンジンにもダメージが及ぶ可能性があります。
「なんとなくおかしいな…」と感じたら、お早めにご相談ください。
ELISE Mk1 バルクヘッド断熱材修理
あけましておめでとうございます。
下の写真は先日エンジンのOHをご紹介したエリーゼ Mk1のエンジンルームです。

バルクヘッドに貼られた断熱材の一部(=四角く切り抜いた部分)が、エキゾーストの熱による影響で、小指で触れただけでカサカサに粉砕してしまうほどに劣化していました。断熱材はアルミシートとスポンジで作られていますから、製造から20年経つと思えば無理もありません。
今回は単に劣化した断熱材の張り替えではなく、より断熱効果が高まるように一工夫します。まずはバルクヘッドに新たな遮熱板を固定するためのアルミステー(=85と書いてある板)を特殊な接着剤で取り付けます。

アルミ製の遮熱プレートをバルクヘッドの形状に合わせて曲げ、先ほどのステーにボルトで固定します。

ELISE Mk1の遮熱板は2-3種類の形状が存在するのですが、主にバルクヘッド側にしか付いていません。
そこで今回はエキゾースト側にも遮熱プレートを取り付けました。エンジンを載せた後で、バルクヘッドの温度を調べて完了です。これでまた安心してお乗り頂けますね。
ロータスツインカム ウォーターポンプリフレッシュ
今回は、ロータスツインカムエンジンのウォーターポンプリフレッシュの作業です。

このエンジンはしばらく乗らずに放置されていたために、インペラが錆びて、シャフトにもガタが生じ、水漏れが発生している状態でした。

下が新品のシャフトです。比べるまでもなく、今までのシャフトでは正常に動かないことがおわかりいただけると思います。
ロータスツインカムエンジンのウォーターポンプは、アッセンブリー交換ではなく、オーバーホールしてメンテナンスすることが可能です。現代は製造中止から少し経っただけでパーツの供給が不安になる車も多いですが、ロータスツインカムの場合はご心配なく。部品はまだ新品で手に入ります。

クリアランスを調整しながら、慎重にプレス機でシャフトにインペラを圧入します。あとはエンジンブロックに取り付けて、ウォーターポンプの修理は完了です。
今の車に比べると手をかけてやる必要がある分、それ以上の魅力で応えてくれて、長く付き合うことが出来るのがヒストリックカーです。ロータスツインカムも既に製造から4-50年が経過する古いエンジンですが、まだまだ現役でその走りを楽しむことが出来ます。
個性あるヒストリックカーに興味をお持ちの方は、Witham Carsにご相談下さい。
ローバーKエンジンのオーバーホール-2
先日のエリーゼMk1のローバーエンジンオーバーホールの続きをご紹介します。

ようやくクランクシャフトジャーナル部のラッピング加工を終え、いよいよ組み立てに入ります。
キレイに仕上がったクランクシャフト。ジャーナル部がほんのり赤く見えるのは、「アッセンブリールブ」と呼ばれるやや硬めのオイルです。
各部にオイルが回る前に爆発が始まると、せっかく新しくしたメタルなどが一発でダメになってしまうため、このようなケミカルを使用します。

こちらが新しいビッグエンドメタルです。最適なクリアランスとなるよう、計測しながら慎重に組み上げて行きます。

新しいヘッドボルト。ご存知の方も多いとは思いますが、Kシリーズは写真のように長いボルトがヘッドとメインブロックを貫通し、クランクシャフト下部のレールに固定されているのです。このボルトは再利用出来ませんから、新しいものに交換します。
このようにエンジンのオーバーホールに必要なパーツもまだ手に入ります。長く付き合って行く上で、パーツ供給に不安がないのは嬉しいポイントですね。
SEVEN アルミパネルのポリッシュ加工
ケータハムのアルミパネルのポリッシュ加工をご依頼頂きました。
まずはノーズコーンやフェンダーからむき出しのコクピットまで入念にマスキング。写真では見えませんが、エンジンフードのルーバーも裏側から塞いでいます。
並行してウィンドスクリーン・スタンション・マフラーも取り外しです。取り付けてしまえば見えなくなる部分も、エンジンフードと同じ輝きに仕上げますよ(^^

丹念にポリッシュ。ボディコーティング前の下地作り以上に時間のかかる作業です。

磨き終わった箇所はまるで鏡のように周りが写り込んでいるのがお分かりいただけると思います。

アルミそのものの光沢を楽しめるのは、無塗装アルミパネルのセブンならではです。「ちょっと愛車の雰囲気を変えてみたいな」という方は、ウィザムカーズ ファクトリーにご相談下さい。
ケータハムのミラーでお困りの方、いらっしゃいませんか?
今回は最近のケータハムに取り付けられている、SPA製サイドミラーの加工を施します。極めてシンプルなセブンのスタイリングによく似合う小型・軽量なSPA製のミラーですが、一つ弱点があるのです。
それは向きが変わりやすく、角度の調整に手間が掛かるということ。

軽く何かが当たったたり、風圧だけで根本のボールジョイントが動いてしまい、角度が変わってしまうことがあるんです。そうなるとボールジョイント裏側にあるホーローネジを締め直す必要があるのですが、そのためには本体を取り外さなくてはなりません。さらにボールジョイントを締め付けるネジはインチサイズ・・・「もっと簡単に調整出来ればいいのに」とお悩みのセブンオーナーも多いのではないでしょうか?
そこで秘策がありますので、ご紹介いたします(^^

左がノーマル・右が加工後の状態。画像をご覧いただければ一目瞭然だと思いますが、ステーを加工してボールジョイントを横から固定するためのネジを追加しています。
こうすれば本体を外さなくても容易に角度調整が出来るようになりますし、もしずれてもヘックスレンチ(ミリサイズ)1本ですぐに再固定が可能です。サーキットへ頻繁に行く方や、ラージサイズのSPAを取り付けている車両は、ホーローをダブルで加工することもあります。
セブンのことでお悩みの方は、ウィザムカーズにご相談下さい。
CATERHAM RS300 クラッチレリーズシリンダー交換
今回はCATERHAM RoadSport300のクラッチレリーズシリンダーの交換を行いましたのでご紹介させていただきます。

フォードのシグマ・デュラテックエンジン世代のセブンは、レリーズシリンダーがレリーズベアリングと一体のインナーレリーズタイプです。現行モデルのロータスエリーゼや、セブンのヴォグゾールなどにもこのタイプのレリーズシリンダーが採用されています。
インナーレリーズタイプはシリンダーに不具合が見られた場合、エンジンの脱着が必要です。

補機類やラジエーター、エキゾーストマニホールド、インテークマニホールドなどを外し、エンジンを吊り上げて…

ようやくアクセスできました。ミッションのベルハウジング部分がクラッチフルードで濡れているのがお分かりいただけるでしょうか。
クラッチペダルの踏み応えに違和感を感じた際は、ベルハウジングとエンジンの継ぎ目からサラサラのオイルが漏れているかどうかをチェックすると、エア噛みを起こしているのか、レリーズシリンダーが抜けてしまったか判断する目安にもなります。

レリーズベアリングも一体になっているため、オーバーホールではなくアッセンブリーでの交換となります。クラッチディスクやカバーも摩耗状態によっては同時に交換してしまうのもおすすめです。
クラッチペダルに違和感を感じた場合は、お早めにご相談下さい。