待望のMorganの最新モデル、SUPERSPORT 400の日本での販売が始まり、SUPERSPORTとSUPERSPORT 400、2つのモデルから選べるようになりました。
そこで、これから購入を検討される方が気になるのが、やはり価格差ではないでしょうか。
その差は6,677,000円です。
数字だけを見ると、決して小さな差ではありません。
「340PSと408PSで、667万円の差?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
では、この価格差には何が含まれているのでしょうか。
今回はSUPERSPORTと比較しながら、SUPERSPORT 400というモデルを少し掘り下げてみたいと思います。
まず、340PSでも十分すぎる
SUPERSPORTは、約1,170kgの軽量な車体に340PSのBMW製3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載しています。
パワーウェイトレシオは約3.4kg/PS。
公道でこの性能をすべて使い切ることは、まずないでしょう。
実際にSUPERSPORTに乗ってみると、「340PSでも十分すぎる」と感じる方は多いと思います。
だからこそ、SUPERSPORT 400を単純に「340PSでは足りない人のためのクルマ」と考えるのは、少し違うように思います。
装備の違いを見てみる
SUPERSPORT 400には、408PSというエンジンの違いだけではなく、さまざまな装備が標準で含まれています。
例えば、
・19インチ「Sportlite」鍛造アロイホイール
・ペブルブラックインテリア
・アクティブ・パフォーマンス・エキゾースト
・ダイナミックハンドリングパック
などです。
これらをSUPERSPORTで選択した場合、
19インチホイール 668,800円
ペブルブラックインテリア 193,600円
アクティブスポーツエキゾースト 836,000円
ダイナミックハンドリングパック 836,000円
合計で2,534,400円。
667.7万円の価格差のうち、約253万円は、こうした装備の違いとして見ることができます。
※あくまで目安です。実際のSUPERSPORT 400にはそれ以上の付加価値が標準装備として含まれています。
もちろん、SUPERSPORTで選択できる装備とSUPERSPORT 400の装備がすべて同じというわけではありません。
そのため、あくまで価格差を考えるための一つの目安として見ていただくのが良いと思います。
そして、ここからがSUPERSPORT 400のポイントです。
SUPERSPORTにオプションを足せば400になるわけではない
SUPERSPORT 400には、専用のエンジンチューニングが施されています。
340PSから408PS。
パワーウェイトレシオは約2.9kg/PSとなり、出力は約20%向上しています。
搭載されるのはBMW製B58型3.0L直列6気筒ターボエンジンですが、SUPERSPORT 400ではBMW B58の中でもO1(Obere=上位)と呼ばれる高出力バージョンのエンジンが与えられています。
しかし、SUPERSPORT 400の特徴は、それだけではありません。
専用サスペンションセッティング。
専用メーターデザイン。
専用ステッチ。
専用フロントウイングベント。
グロス仕上げのロワーボディワーク。
そして、SUPERSPORT 400専用開発のアクティブ・パフォーマンス・エキゾースト。
さらに、Sportlite鍛造ホイールやダイナミックハンドリングパックも標準装備されています。
こうして見ると、SUPERSPORT 400は単にエンジン出力を高めただけのモデルではありませんね。
足まわり、排気系、ホイール、エクステリア、インテリアまで含めて、一つのモデルとして仕立てられています。
本国Morganも、SUPERSPORT 400をよりシャープなダイナミクスとドライバーとの一体感を高めたモデルとして説明しています。
単純なハイパワーモデルというより、SUPERSPORTの持つキャラクターをさらに突き詰めたモデル。
そう考えたほうが、SUPERSPORT 400というクルマは分かりやすいのかもしれません。
667万円の違いをどう考えるか
ここから先は、装備表だけでは判断できない部分です。
先ほどの装備だけでも約253万円の差がありますが、それでもSUPERSPORTとの価格差は約667万円。
残りの価格差に、「408PSだからいくら」「専用サスペンションだからいくら」と、一つずつ値段を付けることはできません。
専用にチューニングされたエンジン。
専用サスペンション。
専用エキゾースト。
専用の内外装。
そして、Morganのカタログモデルとして初めて400PSを超えたモデルであること。
そうしたものをすべて含めて、「SUPERSPORT 400」という一台が成立しています。
これは、時計で例えると分かりやすいかもしれません。
SUPERSPORTが、シンプルな3針のスタンダードだとすれば、SUPERSPORT 400はクロノグラフ。
どちらが優れているという話ではなく、求めているものが少し違いますよね。
3針には3針ならではの美しさや完成度がありますし、クロノグラフには複雑な機構や存在感、スポーティな魅力があります。
SUPERSPORT 400も、それに近いのではないでしょうか。
SUPERSPORTに足りないものを補ったというより、SUPERSPORTの魅力をベースに、さらにスポーティな方向へ突き詰めた別のキャラクターを持ったモデルなのだと感じます。
だからこそ、667万円という価格差も、単純に「装備を足したらいくら」という計算だけではなく、その違いそのものにどれだけ価値を感じるかで見方が変わってくるのだと思います。
どちらを選ぶかも含めて、Morganを楽しめる選択肢が増えた。
今回のSUPERSPORT 400は、そんなモデルなのだと思います。
どちらが良い、という話ではない
少し個人的な話になりますが、私自身、ロータス・エリーゼに乗っています。
だからといって必ずしも最もスポーティなグレードや限定モデルを選びたいタイプではありません。
どちらかというと、少し落ち着いた雰囲気のグレードや仕様に魅力を感じます。同じ考えの人、結構多いと思います。
そう考えると、SUPERSPORTの持つエレガントな雰囲気と340PSという十分すぎるパフォーマンスは、とてもバランスの良い魅力的な組み合わせです。
一方で、SUPERSPORT 400には、408PSという出力だけでなく、専用のサスペンションやエキゾースト、ホイールなど、SUPERSPORTにはない魅力があります。
「340PSで十分」と考えるのか。
「せっかくなら、さらに突き詰めた400を選びたい」と考えるのか。
これは性能の優劣というよりも、どんなMorganに乗りたいかという話なのだと思います。
SUPERSPORTは決してSUPERSPORT 400の廉価版ではありません。
そして、SUPERSPORT 400も単なる高出力版ではありません。
それぞれに違ったキャラクターがあり、どちらを選んでもMorganらしい楽しみ方ができる。
今回SUPERSPORT 400が加わったことで、Morganを選ぶ楽しみ方そのものが、また一つ増えたのではないでしょうか。
結局のところ、667万円という価格差を高いと感じるかどうかも、その価値をどこに見出すかによって変わります。
SUPERSPORTとSUPERSPORT 400。
どちらが正解ということではなく、自分が今、Morganに何を求めるのか。
そこから考えてみると、それぞれの価格にも違った見え方がしてくるのではないでしょうか。
【お問い合わせ先】
MORGAN CARS 板橋
〒175-0082
東京都板橋区高島平6丁目2−10
TEL:03-6909-9652
SUPERSPORTは24,574,000円
SUPERSPORT 400は31,251,000円