K4GP SEVEN 160 LSD 組み付け

今回はK4GP車両のCATERHAM SEVEN 160に機械式のLSDを組み付けましたので紹介させていただきます。
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次回のレースへ向けてK4GPマシンのモディファイは少しずつ進行しています。前回のレースの改善点で出た「高速コーナーでの内輪の空転によるロスを減らす」ため、まずはLSDを装着することになりました。
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ホーシングを取り外すため、まずブレーキ周りを分解してドライブシャフトの取外しです。車両重量が軽するためにシンプルな構造になっており、スムーズに脱着作業が進みます。
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プロペラシャフトのフランジを切り離し、アッパーアーム、ロアアーム、ラテラルロッド、サスペンションを取り外すとホーシング単体になりました。
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ホーシングから取り出したデファレンシャルギアです。高い負荷がかかるため、660ccエンジンの160用と言えどかなり強度のあるギアが使用されています。
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今回使用するLSDはCUSCOのRSタイプです。細かな設定が可能ですが、今回は1.5wayに仕様変更し、フリクションプレートにも少し手を加えました。
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横置きのトランスミッションに組み付けられているデファレンシャルとは違い、このタイプはプリロード・リングギアの歯当たり・ピニオンシャフト・バックラッシュなど、調整箇所が多数あります。各部を慎重に調整して、デファレンシャルへの組み付けました。
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ホーシングに組み込み、車体に取り付けて作業完了です。ノーマルでも非常に高い戦闘力を持つSEVEN 160ですから、次回のレースへの期待が高まるばかりです!
SEVEN 160のモディファイもWitham Carsにご相談ください。

SEVEN 160 K4GPマシン製作 10

K4GPマシンの製作もいよいよ大詰めです。
マットブラックに塗装したハーフサイドスクリーンを取り付けてコックピットは完成です。
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最後に先日製作したドライバーネームのデカールをサイドスクリーンに貼り付けて。。。
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ドライバーの名前がマシンに入るといよいよ!という実感が湧いてきますね(^^
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SEVEN 160 K4GPマシン製作 9

昨年までのマシンと今年のマシンの大きな違いの一つが足回りです。
2016・2017年はSEVEN 160純正のビルシュタインダンパーのままでレースに臨んでいました。もちろんSTDでも何一つ過不足のない素晴らしいサスペンションなのですが、今年のマシンにはアラゴスタのサスペンションをインストールしています。
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Witham Carsでは20年来、様々なカテゴリにおいてアラゴスタ・サスペンションを使用してきました。CATERHAM・LOTUS・GINETTA等のレースで輝かしい結果を残しており、Witham Carsが最も信頼するサスペンションと言っても過言ではありません。
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車種・路面・乗り方等々に合わせてサスペンションを最適な状態でセットアップすることが可能です。今回もCATERHAMのラインナップの中でも最も軽量なSEVEN160にあわせたセットアップを施し、K4GPというレースの特性に合わせ、7時間をタイヤ無交換で、なおかつ燃費にも有利なドライビングが出来るような足回りに仕上げます。
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セットアップは弊社篠原が担当です。昨年までのチームメイト、ケータハムカーズのジャスティン氏も応援に駆けつけてくれました。
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3パターンの回転数でのテストチャートです。非常に安定したペースでラップが刻めるのも、優れたサスペンションの証ですね。DSCF3847
皆様のSEVEN 160はもちろん、全てのCATERHAM SUPER SEVENに最適なアラゴスタ・サスペンションをご用意することが可能です。ワインディングからサーキットまで、その真価に驚くことでしょう。

SEVEN 160 K4GPマシン製作 8

4点ハーネスとロールケージを繋ぐ、通称”アメゴム”と呼んでいるゴム製のチューブを取り付けました。これも、素早く確実にハーネスを脱着するための工夫の一つなんです。
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ドライバーがハーネスを装着している間はこのようにゴムが伸びた状態です。バックルを開放するとゴムの力でハーネスが引っ張り上げられ、スムーズに降りることが出来ます。乗り込む際にも、身体とバケットシートの間にハーネスを巻き込んでしまうことがありません。実に単純ですが、ドライバーチェンジのタイムロスを極限まで減らすためには大変有効です。
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テスト走行で必要以上に温度が下がらないことを確認していますが、内藤メカはさらなる燃焼効率向上を狙って走行中の水温をもう少し高めにキープしたい様子。ラジエターをカバーするパネルのサイズの微調整を行っています。
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「今年のK4GPは何か新しい作戦があるの?」と言う質問に、「目新しいことはやりません。今までのノウハウを全て詰め込むだけです。」と答えた内藤メカの表情からは自信と余裕が感じられました。頼もしい限りです!(^^

SEVEN 160 K4GPマシン製作 7

以前の記事でご紹介したように、K4GPでは決められた量の燃料と時間の中で、いかに効率よく走ることが出来るかが表彰台に立つためのカギとなります。早さだけを追い求めれば7時間走りきる前に燃料が尽きますし、逆に燃費の良さだけを求めるとゴール時に燃料が余ってしまうわけです。
写真では燃料ポンプでガソリンをタンクから吸い上げています。構造上タンクが完全に空になるまでガソリンを吸い上げることは出来ないため、ガソリンが出てこなくなった時点でどの位のガソリンがタンクに残っているか(=何Lの燃料が使用可能か)を正確に把握しておく必要があるのです。
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また、純正のフューエルゲージは正確さにかけるため、より精度の高いSTACK製フューエルゲージに交換。レース中も見やすいよう、水温計と位置を入れ替えます。
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早速テスト走行をしてみると、結果は上々!ガソリン残量の変化に敏感に反応して針が動くようになり、純正よりも高い精度で残量を把握することが可能になりました。
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SEVEN 160 K4GPマシン製作 6

慎重に位置を合わせながらのデカール/ゼッケン貼り。いよいよレースカーらしくなったSEVEN 160を見ていると、自然と気分が高揚してきます。
今年こそは・・・!!!
K4GP 本番まであと1週間。完成まであと一息です。
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SEVEN 160 K4GPマシン製作 5

ロールケージの装着に合わせて、ボディに直接マウントされていたセンターミラーを取り外し、ロールケージにクランプするタイプに交換しました。視界を遮る位置にあったミラーがなくなり、後方の視野角が広がったことで、前方後方ともに死角が減少。様々なレベルのマシンが混走するK4GPでは大きな安心感にもつながります。
実はこのミラーもケータハムからオプションパーツとして用意されているものなんです。
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ステアリングは純正のMotolitaから、Sparco製に変更しました。同時にワンタッチでステアリングが取り外せるように、クイックリリースステアリングボスを装着しています。これで素早いドライバーチェンジが行えますね。Dシェイプの小径ステアリングは見た目にもレーシー!
クイックリリースボスはサーキットを走らない方にもお勧めですよ(^^
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もともとシンプル極まりないセブンのコクピットですが、よりレースカーらしくなってきました!助手席側のシートは取り外して、消化器を設置。シフトレバー左上のディスプレイにリアルタイムにラップタイムが表示されます。新たに取り付けたセンターミラーの視野の広さもお分かりいただけるでしょうか。
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K4GPまであと8日。作業は順調に進行しております!

SEVEN 160 K4GPマシン製作 4

完成したロールケージと共に、運転席側にサイドインパクトバーを取り付けます。ロールケージとサイドインパクトバーがつくと、SEVEN 160が一気にレーシーな雰囲気になりました。
余談ですが、ロールケージもサイドインパクトバーもケータハム純正オプションして用意されており、装着したまま幌を張ることが可能なロールケージもあります。クラブマンレースを楽しむための車として生まれたセブンらしいですね(^^
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内藤メカにより、並行してオーバークール対策の作業も進行していました。極寒のサーキットで周回を重ねていると水温が下がりすぎてしまうため、対策としてラジエターの下半分をパネルでカバーしています。
先日行った平均気温3-4℃の富士スピードウェイでのテスト走行でも、適正な水温を維持出来ることが確認出来ました。K4GPでは使用できるガソリンが予め決められており、いかに効率よく走るかが勝利へのカギとなります。燃焼効率悪化=燃費の悪化につながるオーバークールはK4GPには大敵なのです(^^
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SEVEN 160 K4GPマシン製作 3

用意したロールケージを仮組みした状態で、ヘルメットをかぶって乗車してみると一つ問題があることが判明しました。
ドライバーの頭上のパイプの位置が中央に寄っているせいで、ヘルメットをかぶった状態ではバーと頭が干渉してしまうのです。DSCF3092_R
上部の隙間から乗り降りするため、余裕がないとドライバーチェンジの際のタイムロスにも繋がりかねません。そこで下の写真のように曲げ加工を施したパイプを新たに溶接し、頭上のクリアランスを確保します。
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溶接や金属加工など、素人目には時間がかかりそうな加工やパーツの製作も手際よく進んでいきます。
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ロールケージの取付部分は、車両に合わせて製作。SEVENのシャシーにはロールケージのためのネジ穴が標準で開けられており、ボディパネルの穴あけのみで取り付けが可能です。
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加工後はパッドを装着しても十分なクリアランスが確保出来ました(^^
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SEVEN 160 K4GPマシン シェイクダウン

本日は早朝から富士スピードウェイで、SEVEN 160のテスト走行が行われています。
内藤メカによる連日遅くまでの作業により、なんとかテスト走行に間に合いました!
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代表 篠原によるテスト走行と内藤メカによる調整が繰り返されています。今年は1からマシン製作をしていますから、調整も時間をかけて入念に。
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テスト走行の間、K4GP初参戦の原田はK4GPライセンス取得のための講習会に参加しています。3時間みっちりと座学を受けたあと、ようやく実際のサーキットで練習走行です。
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本番まではあと2週間。今年こそ優勝を狙いたいですね!!(^^